好奇心の元

 先日、あるお檀家さんとお話をしました。3回忌のお勤めだったのですが、コロナの心配があるので、お施主様おひとりでお参り。2階の御本堂へ上がってから、「やぁ如何お過ごしで…」といったところから、気づいたら30分も喋っていました。他の方がいらっしゃらないので、お互い気兼ねなくというか、思いつくままに。何だか不思議な時間でした。

 その方は、以前より健康とか薬の研究をされており、「腸を大事にしてくださいね。免疫の要ですから」とか「鍋料理に使える漢方の本を作ったので、どうぞ」とか、色々とご教授くださっていたのです。

ご自身の仕事を、すぐ他人に伝えて役立てて欲しい、そんな思いがあるのだろうね。ご自身にも信念とか願いがあって仕事をされているのだろうし、それを自分だけのものにしない、というのも有難いことだね。

 その通りだと思います。コロナウイルスのワクチンの話とか(注射ではなく服用の薬も開発されているとか)「ウイルスの変異とは」とか。そしていつしか話は住職のこととなり、私が愚痴半分に「今日は天気がいいからと、遊びに行ったんですよ」とお話すると、「いい事じゃありませんか。あのお年で出歩けて、行きたい所もある。もう最高だと思いますよ」と。

「お勤めはお前さんでいいから」と言っていただいている…とも取れなくはないので、裏表なくお上手な言い方ですね

 そして、「認知症にはターメリック、ウコンが一番いいですよ。インド人は毎日カレーを食べているから、認知症は少ないはずです」とのこと。確かに住職はインド仕込みでカレーが大好きなようです。そして衰えない好奇心。今だに新製品を買ってきていじくり回しています(草刈機とか発電機とか、ポリタンクとか)。ウコンのおかげで好奇心が衰えないのか、好奇心が強いからウコンを欲するのか…相乗効果なのでしょう。何にせよ、私たちの体は脳味噌も含めて「食べた物でできている」のですから、何を食べるか?どの程度食べるか?は人生をどう生きるか?の回答の一つなのだと思います。

前の記事

人生を遊ぶ

次の記事

名前を呼んで