勘違いの方向
先日…と言っても九月の終わり頃、急にテレビの取材がありました。「戦災樹木について、アメリカの研究者が来日しているので、見学に行きたいのです」とのこと。今まで日本側の学者が調査しているのは知っていたのですが、アメリカ側からもそういった動きがあるのか…と感心して、「どうぞお越し下さい」とお返事しました。
すると続けて、「実はNHKの知り合いに話したら、テレビ収録したいということで、撮影を入れてもいいですか?」と。快諾いたしまして、翌日取材、放映となりました。お寺の公式LINEに入って下さっている方には速報して、あるいは偶然に視聴して下さった檀家さんがいらっしゃり、「住職、見ましたよ」とのお声を頂きました。
しかし!当日4時ごろまで取材していて6時30分の放映というのは、やっぱり荒くなるのですね。画像の通り、私が某大学の先生というテロップがついて流れてしまいました。「あっちゃー、急に出世したな(笑)」とか思いながら、忙しくてテロップを間違えたな…と感じていました。その晩には件の先生からもメールをいただき、「いやー、テロップ間違えていましたね、ディレクターも同行していたのに」と、大メディアの不手際を見つけて何だかニヤニヤしておりました。
ところが、これ私の方の勘違いだったのです。お檀家さんから「後から知らせを知って、ホームページで記事を探したら出ていました。でも銀杏の木は映ったのですが、住職は映りませんでしたね」というのです。オヤと思って見てみると…
間違えたのは映像の方だったのです。彼らのイイタイコトは「日米の学者が協力して調査しました」ということであり、私の話を報道したかったのではなかったと。ガーン!お恥ずかしい。「俺が映っているのは正解で、テロップが間違い」というのはとんだ思い上がりだったのです。
ということで、またもや「自分中心に考えてるな、俺」ということを見せつけられてしまいました。南無阿弥陀仏。