年末お掃除の御礼

　２２日、２３日かけて、ご本堂の前と２階の仏具など、そしてお墓について、かなり綺麗にしていただきました。二日間で出た葉っぱは、実に、実に２０袋（７０リットル）以上という、もの凄い量でした。皆様のお気持ちとお力に、改めて感謝いたします。ありがとうございました。

「仏様に、たくさん触れることができて嬉しかったです」「こんなにゆっくりお庭を眺めたのは初めてかも知れません」「前住職は、よく草むしりされていましたね」「土を触るのって、いいですよね」…「そう言えば、あの温泉、いいですよね」「終活とか、考えるようになりました」など、様々なお話にも花が咲きました。ご法事ではなくても、お寺で過ごすことを、味わって頂けたと思います。
　そして、私も「けんちん汁作り」に挑戦しました。大人数の料理は殆ど経験がなかったのですが、何とか作る事ができ、少し暖まって頂けたかと存じます。

　今は機械とか、とても便利になっていますけれど、人が自分の目と手と身体を使って、綺麗にする。その過程で、「ウチのお隣のお墓、移動されたのかな…」「ここに、こんな物があったんだ」「我が父も、同じ場所で同じ事をしていたんだな」など、様々な気づきや思いがあったようです。現代では主流の「結局どうなの？」「詰まるところ、何なの？」という結論思考ではすっ飛ばされてしまう、一瞬ごとの感覚を、しっかりと動かした時間でした。

「今日はよく眠れると思います」…そう言ってお帰りになった方がありました。「一日を全うした」という感じなのかも知れません。