講師デビューしました

 お檀家の皆様には何の予告もしていなかったのですが、私、講師として初めて登壇しました。
幼稚園では、わりと普段から喋っていますが、今回は「自分と同世代か、上の方々」が聴衆。「何だ、この程度か」と思われるか?温かい目で見てくださるか?
ともあれ、直前の1週間は準備が気掛かりで、毎晩唸りながら資料を作ったりしておりました。

 お声がけくださったのは、横浜にある「孝道教団」さん。天台宗系の、比較的新しい教団です(と言っても約90年・現トップの方が3代目)。「伝統を引きつぎつつ、現代に合った教えを」ということをテーマとされているようで、発行されている新聞などを読みますと、とっても論理的。お釈迦様が説かれたことを、現代人の腑に落ちる形で紹介してくださっていると感じます。また種々のグループ活動も盛んなようで、幼稚園から青年部から「勉強会」まで、盛んに活動されています。お伺いした時は「花まつり」の準備も進んでおり、「桜は200本近くあるんですよ」とのこと。その時期は素晴らしい景色でしょう。

 さて、こちらとのご縁は父の代に遡ります。ありがたくも文化人の枠で、何度かお声がけをいただいておりました。おかげで(?)今でも父のことをご存知の方もいらっしゃり、温かい雰囲気で迎えてくださいました。実は私もかなり前に運転手として行き、参加させてもらった「仏教文化交流会」に、今回は講師としてお声がけいただいた訳で、及ばずながらお話してきました。

 私も最近、いろんな活動を見るにつけ、「ああ、仏教的な解釈ができるな、親和性があるな」と感じることも増えたため、そういった活動を取り入れながら進めてみました。メインテーマは「チームわたし」。縁ということを現代的に表現するなら、と考えて名付けました。
 ウォーミングアップに絵画鑑賞も取り入れ、みなさんで謎解きを楽しむような感じで「絵のテーマというのは、つまるところ登場人物の関係と、それぞれの感情なのではないでしょうか」と一旦まとめて「私をとりまくチーム」「ナラティブ」「おもいやり」といった構成にしました。こちらの会はセクションごとに英訳が入る(これがまた簡潔で言い得て妙!な英語)のが特徴ですが、それなりに温かい雰囲気でまとめることができたと思っています。

 担当の方からも「楽しかった、また参加したい」という声があったことを教えていただき、一安心。お勉強にはならなかったかも知れないけれど、ご自身を見つけ直すキッカケになったらいいなぁ…という感じです。

 さて、このテーマ、「春のお彼岸」でも再演してみました。良かったらYoutubeもありますので、ご覧くださいませ。聴衆が自分のお寺の檀家さんということで、かなりくだけた私でお話しすることができました。「ウチの住職は、こんなことを考えているんだな」を知っていただけると幸甚です。

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