鶯と騒音

 今週のはじめからグングンと暖かくなり、春が近づいてきたことを感じます。この間までダウンジャケットとかを着ていたのに、半袖で過ごせる日があったりして、本当に季節は巡るのだなぁ、ということを実感しています。
 そして、その象徴の一つが生き物。昨日あたりから、鶯が来て鳴いているのです(動画)。そしてね、工場解体の音も一緒に入っていますね…。最初は「むこうで作業している人は、きっと鶯の声も聞こえないんだろうな、残念だな」とか思っていたのですが、まぁ他人がどう感じるかは手の出しようがないことなので、ちゃんと声を味わおう、と思いました。そして想起されるのが仮名序。「生きとし生けるもの、何れか歌を詠まざりけむ」という節があるのです。生きているものは「ほけきょ」と歌うが、解体道具は歌わない。ともに人間ではないが、やはり違うものだと味わっていました。

 と思ったら工事の休憩時間に入ったようです。機械の音が止むと、彼らの声がいっそう響いてきたようです。願わくばこの声が彼らの耳に届き、共に春を感じてくれたらなぁ、と。

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