雨やどり

 さて車山高原のリフト2本を乗り継いで、山頂まで行きました。お天気の都合が良ければ雲海の上から幻想的な景色が見られるそうですが、本日は晴れやや曇りということで、「普通の」山の景色(それでも十分きれい)でした。
 ここから戻る選択肢は3つ位あって、一つは「車山肩」まで降りてバスで山麓に戻る。二にはリフトを乗り継いで戻る。三つ目は遊歩道を歩いて帰る、というものです。第一案は「車山肩」のコロボックルヒュッテでお茶ができるのと、グライダーが飛んでいるのがよく見えそうで良かったのですが、戻るバスの時刻表が分からない(流石にヒッチハイクする勇気はもうない)ため、やめにしました。
 残るは「リフトで降りるか、歩いて降りるか」で、大半の方は前者を選択しています。リフトで降りるのは恥ずかしくないけれど、でも降り道だからと思って「リフト1本分は乗る。下の1本分は歩く」こととしました。たいがい、上の方が急坂ですし。
 かなり久しぶりなこともあって、慎重にチョコチョコと歩いていきました。高山植物とか蝶とかを見つけて立ち止まったり、時に全体を眺めたり。「標準時間20分」とのことですが、あまり気にせず「転ばないように」を第一に歩きました(一人ですので)。そして7割方降りてきたかという時、ポツポツと雨が降り出したのです。

 とっさに白樺の木の下に入り、雨やどりをしました。「雨やどりなんて、それこそ何年振りだろうか」と考えながら。すぐさま雨足は強くなり、羽織ったウインドブレーカーにも染みてきました。帽子からもポタポタ水が落ちます。そんな時、ふと思ったのです。「雨宿りができて良かったなぁ」と。

それは、どういう意味かな?リフトでは雨やどりできないということ?

いや…いろいろ混じっていると思います。根本的に急いでいないから待ってもいいとか、行くも留まるも選択できるとか(同じか)、雨を恨む必要がないとか、自分で自分の行動を決められるとか。

 そして、今振り返って思うのは、「便利さを取らなかったから良かった、かな」と言うことです。リフトに乗らず、傘も持たず。もちろんバイクで登っているわけでもない。便利を選択していたら、それはイコール「負担軽く、なるべく早く終わらせる」というゴールを設定しているのでしょう。普段日常では、そういったゴール設定で良いのだとは思います。しかし今回そこから外れたことで、普段いかに便利という価値観で動いているのかを、改めて客観視できたと思います。

その後立ち寄った「八島湿原」。とても気持ち良い時間を過ごせました。

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