知らなかった
お彼岸も残すところ短いですが、「お中日」について新たに知ったことがありました。何と「昼夜を正しく分かつ」ではなかったのです。 実際、今年の22日について日の出と日の入りの時間を見ると、12時間に対して±5分、差にして10分も昼のほうが長いのです。
どうしてか?というと、「日の出・日の入りとは何か?」という、定義の問題だそうで、いずれも「太陽の1番上が地平線に付いた時」をそれとするので、太陽一個分を移動する時間だけ、差が生じるとのこと。「太陽の真ん中が地平線の高さである時」ならばぴったりなのでしょうが、定義上ズレができるとのこと。ですので、アイキャッチのイラストは「日の出から少し経った、日が出きった時のイラスト」ということになります。
なのでその定義に従うなら、(早見表によると)26日と27日が昼夜の差1分で「最も昼夜の時間が近い日」となります。まぁ、秒まで見ればどちらかが「真の最も近い日」にはなるのでしょうが、いずれにしても観察ベースであれば、その日の状態によって誤差が生じることは考えられます(経度による計算なのかしら=それにしても誤差は生じないのかな?)。
ただ、「では秋分の日を変えよう」というのは野暮かと思います。今の定義が使われるようになる前から、「この日が秋分」となっているのですから。今の定義にも何らかの合理性はあるのでしょうけれど、これは「自然をデジタルに捉えようとする」ことの誤差というかゆとりの部分なのだろうと思います。
今回のことは、お寺の後輩から教えてもらったんだよね。「日の出・日の入り」の定義が鍵だった。そのことは明記しないとね。あと、22日が「昼夜を正しく分かつ」のであれば、太陽1個分を移動するのに5分かかるってことだ。