チームわたし

 エジソンが電球を発明したと言われていますが、実は彼の背後には数百人の研究者が協力していたことをご存知ですか?成功の影には、必ず『チーム』が存在しているのです。

 しかも、それは研究分野に限りません。私たちの人生そのものが、多くの他者との関係の上に成り立っています。仏教の言葉を使えば、「私たちは、縁の中で生きて」います。今風の言葉で言えば「チームわたし」。このチームには、それぞれの役割や守備範囲があります。何があっても味方でいてくれる人、心の中で励ましてくれる存在、正しい立場を示して叱ってくれる人。どこまでも話に付き合ってくれる人。過去の経験や教えからの声…。これらすべてが、私たちの「チームわたし」の一員です。

 ふと迷った時、そっと背中を押してくれるのは誰でしょうか?それは、家族や友人かもしれません。あるいは、昔の恩師の言葉や、幼い頃に読んだ絵本の中の登場人物かもしれません。亡くなった祖父母の教えや、仏様の存在だって、心を支えるメンバーになり得るのです。

 先ほど述べたように、仏教では「縁」という言葉で、私たちが多くの存在と繋がっていることを教えています。阿弥陀様は、ただ極楽浄土にいらっしゃるというのではなく、「娑婆での命が尽きたら、私の国に迎えるよ」という縁を約束され、私たちを常に包み込む存在として「チームわたし」に関わってくださっています。そして、わたしより先に亡くなった方々もまた、私たちの歩みを静かに見守り、支えてくださっているのです。

それでも時には「頼れるのは自分だけ」と感じることがあるかもしれません。試験とか仕事の時などは、特にそうかも知れません。しかし、実際に人生を振り返ってみると、ほとんどの場面で「チームわたし」の存在があったのではないでしょうか。誰かの励まし、教え、優しさ…。

一度、自分の「チームわたし」のメンバーを書き出してみませんか?名前でも、言葉でも、思い出の出来事でも構いません。それらを可視化してみると、驚くほど多くの支えが今の自分を形作っていることに気づけるはずです。

迷った時、辛い時、そのリストを見返してみてください。きっと「私はひとりではない」と思える瞬間が訪れることでしょう。さあ、あなたの「チームわたし」は、どんなメンバーでできていますか?


chatGPTに聞いてみた!「守備範囲」の具体例。

  1. 励まし役 – 迷いや落ち込んだ時に前向きな言葉をかけてくれる存在(家族、友人、恩師など)。
  2. 教え役 – 人生の指針や価値観を教えてくれた存在(先生、過去の偉人、本の著者など)。
  3. 見守り役 – そばにはいないけれど、存在を感じさせる心の中の支え(亡くなった家族や仏様など)。
  4. 共感役 – 同じ経験や悩みを共有してくれる存在(友人、コミュニティの仲間など)。
  5. 厳しさ担当 – 時に厳しい言葉で気づきを与えてくれる存在(親、指導者、先輩など)。
  6. 安心役 – 何も言わずとも、ただそばにいるだけで安心感をくれる存在(伴侶、ペットなど)。
  7. 刺激役 – 新しい挑戦や気づきを促してくれる存在(ライバル、目標とする人物など)。
  8. 癒し役 – 心が疲れた時に寄り添ってくれる存在(音楽、自然、本、趣味など)。

おおぅ…なかなかバランスが取れていいじゃないか…