観察から学びへ
今日は、一部の巷で「G」と呼ばれている虫の話です。ピンときた、イヤだなと思った方は、済みませんがパスして下さいますよう、お願いします。
それでは始まり…。お付き合い下さいませ。
あるとき、お風呂場で小学校1年生の子どもが「ごきぶりホイホイ」を見て言いました。「ねぇお父さん、これの床って、全部ベタベタじゃないの?端っこの方はベタベタしてないんだね」と。
そんな話題を出してくるとは驚きでしたが、「え、どうしたの?」と聞いてみました。
ゴキブリは、この中でベタベタに捕まって、動けなくなるんでしょ?
そうだよ。あなたも踏み入れたらベタベタだよ。
でも、端っこの方は大丈夫なんだね。だって、最初からベタベタなら、お尻がはみ出した所で動けなくなる。
本当だ!ゴキブリたち、みんな中に入ってから動けなくなってるもんね。こういうことでしょ?(と言って絵を描く)
そうそう、こういうこと。不思議だなぁ。
イヤ私も心底驚きました。子どもがそういった想像をしたことに、です。これは、①自分の目で観察した、ということも大きいでしょうし、②お父さんには何でも話して大丈夫、という安心感みたいなものも持っているのではないかと思います。「ねぇお父さん…」と言われれば、ほぼ必ず「どうしたの?」と反応してきたからです。
我が家の兄姉…他の子たちも、もちろん「置いてある」ことには気づいているでしょう。けれど、恐らく視野からは外している(注意を向けていない)。末っ子だけが自分の目で見て(観察して)、起きている事がなぜそうなっているか、考えてみたのでしょうね。「不思議だな」って。
もちろん、これにはメーカーの方の狙いと研究と実験と…様々な知恵や努力が積み重なっての結果ではありましょう。しかし、そこへ注目をする人は、決して多くないと思います。頭ごなしに「こういう仕組みで、このように意図して、このポジションで捕まえているのです」を教えることはできるかも知れません。けれど私は親として、「スゴイ。お父さん心底驚いた。自分の目で見たから、そんなことが分かったんだよね。他の子たちは誰もそんなこと言わなかった。あービックリした」と伝えました。観察することの素晴らしさを伝えたかったのです。
果たしてどうするでしょうか?夏休みの自由研究にする?もう違うことを探している?友だちや先生に話してみたかな?…子どもと暮らしているって、本当に面白いものですね。