自己肯定感(2)
先日から、「ポジティブ心理学」を学んでいます。きっかけは「成功する子・失敗する子」という本。これが主観的なものではなく、心理学(とその他の学問)をベースに解明されつつあるというのですから、知らないでは済まない。セリグマンという方の『オプティミストはなぜ成功するか』が手に取りやすかったので開いてみると
「絶対に本にすべきですよ。この理論から宗教が出現するかもしれない」そして私は本を書いた。宗教は芽生えなかったが、本は15年間着実に売れ続けた。そしてたしかに生まれたものがある。ポジティブ心理学だ。
マーティン・セリグマン 前掲書(新版)パンローリング,2013 旧版まえがきより
「心理学から宗教が生まれる」というのは何とも面白い発想です。これ言い換えれば「心理学が宗教に追いつくかも」ということで、今までは宗教が心理学の先を行っていた。或いは宗教の扱う分野の方が心理学より広かった。
読み進めると、確かにそれは思い当たります。心理学は「何か問題があると、それを解決するための心の仕組みを論理づけてきた」つまりマイナスを取り返すことを目的としてきたわけです。対して宗教は「どう生きていくと幸せに人生を送れるか」というプラスを扱っていたのです。彼の言によれば、ポジティブ心理学でようやく宗教に肩を並べるようになった、というのです。
ということで、しばらくココを深掘りしていこうと思っています。
これは、「自分で自分をどう見るか」という場合の、「見る方の自分の視線」です。つまり世界観の一部なので「楽観的・悲観的」に関わってくるわけです。最終的には「仏教って楽観的に生きるためのヒント」だと言いたいので使っています。まぁ、お彼岸辺りにはなんとかまとめたいので、お楽しみに。